フルタイムの仕事をしている時の私は、「効率化」の鬼でした。
仕事上でもそうでしたし、家庭でも。
仕事の効率を上げるために、ビジネス書は多く読みましたし、使えるものはどんどん利用するスタイル。
無洗米も、食洗機もフル活用!ルンバがその時あったら使ったかも知れません。
秒刻みで「次やること」を考える暮らし方でした。
仕事はとても楽しいものでしたが、やはりそういう暮らし方はいずれ無理が来るのですよね。
40代を過ぎて、高効率な暮らしに息切れを起こすようになり、どんどん苦しくなっていって…。
娘の大学卒業と同時にフルタイムの仕事を辞めました。
無駄なことを「楽しい」と思えるゆとりある暮らし
仕事を辞めたら、しばらくの間は抜け殻みたいになっていたのですが(笑)
段々、仕事のない暮らしに慣れていくに従って、
だって、夜の間や早朝に洗濯機を回さなくても大丈夫!
朝起きてから、出かけるまでのタスクを頭の中で考えなくていい!
そう思うようになりました。
嬉しかったですねぇ。
もともと、家事をするのは好きな方で仕事をしている時も料理作りは「気晴らし」のひとつ。
それを時間をかけてできることの嬉しさったらないのです。
(そんなこと言って、今でも晩御飯作りは30分くらいだけど…)
家事の「無駄」を増やしていった結果…
これまでは、「無駄」と思っていたことを次々と始めた私。
無洗米だったものを玄米に換えてお米を研ぐ暮らし。
調味料を自分で作る暮らし
隅々まで、思う存分掃除をする暮らし
これまでは、「やらない!」と決めていたもの。
無駄だと排除していたもの。
仕事仲間から「私はそういうことも仕事しながらやっているよ」と言われることもあったけれど、
仕事に思いきり舵を切っていた私には、それができなかったんですよねぇ。
これまでは、「無駄」と思っていたものをやってみると、
これが実に楽しいのですよねぇ!
楽しい理由は、
・やりたいと思う家事を自分の好きなようにできること
・時間の制限がない中で家事をできること
これに、尽きます。
やりたかったことは、いろいろなものを手作りすること。
・梅仕事
・キムチづくり
・味噌づくり
・麹調味料づくり
ワークショップに行ったりなどして、方法を学んでは作る日々。
これも、時間がないとできなかった私です。
これらの家事も、今ではなくてはならない家事になりました。
日常に溶け込んでいます。
ああ、そろそろ味噌作りの季節ですね…。
フルタイムの仕事を手放して、「無駄」を愛する暮らし
図らずしもフルタイムの仕事を辞めることになった私。
生きがいだと思っていた仕事だったけれど、辞めてみて気づく「家事の楽しさ」
仕事を辞めた当初の私には、想像もできなかったことでしょう。
暮らしを楽しみ、家事を楽しみ。
それが、私の日々を楽しいものにしていきました。
そんな日々があったからこそ、今こうしてブログも書いているわけで。
人生のターニングポイントって、実に面白いものですね。
高効率な暮らしを最重要に思っていた私が、
「無駄を愛する」暮らしにシフトした話。
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