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朝ドラらしからぬところが最高だった『虎に翼』

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今年前半の朝ドラ『虎に翼』ついに終わってしまいました。
…とてもとても悲しい…。

私は普段朝ドラを見ないのですが、これは見たい!と思ったドラマでした。
前回朝ドラを見たのは、『あさが来た』(2015〜2016)以来ですから結構久しぶりですね。


私だけでなく、多くの人たちの共感と感動を生んだ虎に翼。
どうしてこれほどまでに、人を惹きつけたのかな?というのを振り返りたいと思います。

※一部、ネタバレがありますので未視聴の方はお気をつけください!

目次

それぞれの人の「背景」に寄り添ったドラマ展開

大正3年、五黄(ごおう)の寅年生まれの主人公「寅子」が法曹界を目指して邁進するというお話。
当時の時代背景からいくと、大きく時代が動いた時期、その波に呑まれることもあった主人公や登場人物たち。

特に前半は、涙なしに見ることはできませんでしたね。

寅子が学生時代に知り合った仲間たち(よねさん、梅さん、涼子さま、ヒャンちゃん、玉ちゃん、轟、花岡)
みんな、それぞれの環境・立場が異なっていました。

特に、ヒャンちゃんは時代の波(戦争)によって弁護士試験を諦めて母国へ帰ることになったり、日本に戻ってきてからも自身の出自を語ることをやめるなど、時代に翻弄されることになりました。

轟のセクシャリティの問題や、よねさんや梅さんの家族問題(よねさんは東京へ来る前ですが)、それぞれの背景にもと付いた「心の痛み」があって、それがとても丁寧に描かれていました。だからこそ、それぞれのキャラクターに共感し、好きになってしまうんですよね。

女学校の親友、そして家族になった花江ちゃんもそう。
仕事をするのではなく、家庭を支えるという「生き方」を選んだ花江ちゃんにもスポットがあたり、家庭で支える人の苦労や喜びが描かれていましたね。

驚くことに、全ての登場人物にそうした細かな背景が感じられて。
丁寧な描写に驚くのでした。

主人公「寅子」の「不完全さ」に魅力

主人公の寅子は、伊藤沙莉さんが演じていました。

伊藤沙莉さん、以前から知ってはいたもののしっかりと演技を見ることがありませんでした。
今回朝ドラで観て、度肝を抜かれましたねぇ。いやぁ、本当にすごい。

朝ドラの主人公って、ネガティブなところへクローズアップされることが少なかったように思います。
要は「短所」なのですが『虎に翼』では、逆にそこがクローズアップされることになっていましたね。

・つい口から出てしまう「余計な一言」
・空気を読まずに行動してしまうこと

などなど…。

「わぁ〜!トラちゃん!」っていう場面が多くありました(笑)
でも、それがまた魅力的。伊藤沙莉さんの演技もあいまって、ますますトラちゃんを好きになっちゃうんですよね。

その「短所」が、功を奏することもありました。

人は、それぞれ凸凹があるけれど、それでいいんだよ。でも、思いやりだけは忘れないでね

と、言われているような気持ちになりました。

吉田恵里香さんの脚本の凄まじさ・脇を固める俳優陣が豪華すぎた

ネットでもかなり話題になっていましたが、脚本が素晴らしかったですね。
後半、結構現代的課題のてんこ盛り感は否めなかったけれど、伝えたいメッセージがそこにあったのだろうなと思っています。「深読み界隈」の私としては(笑)あれこれ分析するのが、楽しみのひとつでした。

セリフ一つひとつ、「その人らしさ」が感じられるものでした。
登場人物の優しさとか、ちょっと憎たらしいところとか、悲しさとか…。

朝ドラを見て、その後YouTube動画で考みなさんの感想や考察を見るのが楽しかった…!(なにやってんの…笑)

そして。ドラマの内容もさることながら、ドラマを彩る俳優陣がとても豪華!

私は石田ゆり子さんのファンなので、寅子の母「はる」(名前が一緒で嬉しい…)を演じると知って、「観なくては!」とより一層なりました。

はるさんの母としての強さ、家庭を守る人の信念が感じられて。
「格好いいなぁ!」と思うほど。

寅子の伴侶、優三役の仲野太賀さん。
本当に素敵でした。
出征する日のやりとり、日々寅子を励ます様子など、「優しさ」を表すとこういう人になるんだと思って。

二人の場面を思い返すだけで泣けてきます…。

一癖、二癖ある、寅子を囲む同僚や上司たちも豪華でしたねぇ。

「新潟編」ではかなりクセの強い面々が登場しましたが、それもまた出演する俳優さんたちがあってこそ。
高橋克実さんの役どころ、とても重要でしたね。

そして、美佐江!最後の最後まで途切れることのない美佐江との「縁」。美佐江を演じる片岡凛さんもよかった…。
(個人的には、もともと片岡凛さんファン。Xの投稿面白すぎます)

忘れてはならない、ナレーション。尾野真千子さんです!
寅子の心の声を尾野真千子さんがナレーションするところ、「二人三脚」な感じでナイスコンビネーションでした。

「普通に話す感じ」もまたよくって。
なんだか、今回の朝ドラは新しいことにチャレンジしている感が強いように思いました(それが、好きです!)

米津玄師の主題歌「さよーならまたいつか!」テーマの描き方がもう…涙

そして、主題歌ですよ…!
米津玄師の主題歌「さよーならまたいつか!」の歌詞にも胸を打たれましたねぇ。

オープニングのフルバージョンは泣ける…
https://youtu.be/QsskUgnrZrs?si=xQCh6hyjUX04h_t3

およそ、100年前の女性たちはどんな思いであらゆる「不条理」に向かい合っていたんだろう?
時代の波に翻弄されながらも、どうやって生きていったんだろう?
そんなことを感じさせられる、主題歌でした。

これって「昔の話」をしているのではなくて、「現代の話」につながっているんですよね。
主題歌から感じられる、人と人のバトン…。

繰り返し聞きたい曲の一つとなりました。

おわりに

4月から欠かさず観続けてきた『虎に翼』。
終わってしまったのは、とても悲しいけれどブログで感想を書いて昇華させます…!

素敵なドラマとの出会いって、本当にいいですよね。

また、こんなドラマに出会えることが楽しみです。

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